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各分野・課題別の取り組み-給食・検査など下請・派遣反対の課題
病院給食業務委託反対闘争を強化 直営による充実めざす−東京・精研労組
 東京医労連・精神医学研究所労働組合は、団交で「外部委託はあきらめないが、労働組合の了承を得ないで無理やりしない」との回答を引き出し、欠員を直接雇用の職員で雇用することを確認、病院給食業務委託の撤回へ運動を強めています。 
 同研究所付属東京武蔵野病院(686床、精神科)で病院給食の業務委託が浮上したのは今年の1月16日、病院の幹部会の決定として業務レベルで院内に流されました。具体的には、@栄養科長と管理栄養士の4名を残し、他の職員は全て受託会社に「出向」、A嘱託とパート職員は2年目以降の雇用に責任は持てない、との一方的なものでした。すでに調理職場では、組合攻撃が続く中で退職した若手4名を含め調理師5名の欠員が続いていました。

情報つかみ、迅速に対応

 労組は、翌17日には団交を申し込み、実施、「『出向』と言うが、実質的な『解雇』であり、許せない」と経営側を糾弾。『出向』について、医労連の顧問弁護士から、「『出向協定』もなく、本人の同意もなく、一方的に出向はできない」、「『出向』の合理的な理由が成立しない」ことなど、法的な問題点も聞き、団交を詰めていきました。1月18日には、全組合員集会を開き、反対闘争への決意を固め、翌19日には「職場説明会」を開催させ、栄養科長に「栄養科だけの問題ではない。責任を持て」と訴えました。

一丸となり闘いへ

業務委託の問題点などを書いた、「朝ビラ」を門前で配布。寒波の中、遅番の組合員が午前8時〜9時まで交代で3週間続けました。
また、臨時大会を開き、「全ての業務委託に反対」との『決議』を採択、「スト権」を確立、経営側に要請を強めました。給食職場から闘争委員も3名選出。東京医労連の相川書記次長や、氏家精神部会長、給食対策委員会の畠山氏や太田氏も支援に来てくれました。

パートも組合加入

経営側は2度目の団交で、委託の目的は「医療の質の維持・向上だ」と説明してきました。労組はこれまで、「病院給食全国交流集会」や「医療研究集会」に参加、委託の問題点を学んでいました。それを全組合員の共通認識にするため、畠山氏を講師に学習会を2度開催。組合員130名の内80人が参加。非組合委員のパート職員も誘い、10人が組合に加入しました。
 芦野さん(副委員長・調理師61歳)は、「『業務委託は職員の実質的な首切りだ』と強調した。闘わなければ家族の生活を守れない。また患者さんに質の悪い給食を提供することになる。『調理師として、無責任じゃないか』」と仲間に訴えたと言います。
 清水さん(執行委員・調理師)も、「芦野さんというリーダーの存在が大きい。そして、労組が一丸となれたことが勝利の要因だ」と強調。そして、「仕事はきつくなるが、これからも患者の個別対応にさらに力を入れ、患者の立場に立った病院給食の充実をめざしたい」と言います。(教宣局・岡野孝信)

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