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長時間夜勤・2交替制の導入を阻止−全日赤・北見赤十字病院労組
 北見赤十字病院は、05年8月17日の師長会議で、精神科病棟(組合員不在)の2交替勤務試行を発表。組合は労働条件の変更を、労働組合と全く交渉することなく一方的に推し進めることは、極めて不誠実であり、労基法2条違反であるとして施設側に抗議し、直ちに団体交渉を持つよう要請しました。

 病院側とは団体交渉・事務折衝を繰り返し、撤回を迫りましたが「職場合意を得ている」「問題があればやめればいい」と組合側の反対を押し切り、10〜12月までの3ヵ月間試行されました。

 組合は32号にわたり機関紙で「2交替制勤務は労働強化ばかりか、患者の看護内容の低下、安心・安全を奪うもの」と宣伝。また当該病棟の看護師への電話聞き取り調査(身体がきつい、ミスを起こしかねない、即3交替に戻してほしい等の声あり)や自宅訪問による組合加入の訴え、528筆にのぼる職員・家族署名、抗議支援FAXの要請など運動を展開してきました。

 10月21日には全日赤本部にオルグを依頼、労働基準監督署ヘの相談で「就業規則の変更のない労働時間は違法」と判断され、数日後、病院へ行政指導が入りました。また10月の本社看護課長交渉でもこの問題を取り上げ、本社側より「2交替の導入を指導していない」「現場で十分協議するよう、北見に指導する」との回答を引き出しました。

 その後の団交では、看護部長が「来年の1月から3交替に戻すが、2交替勤務導入は職場の話し合いとアンケートの結果をみて決めたい」と回答。1月の当該勤務者のアンケートでは「長い夜勤でクタクタなのにタクシー代も出ない」「90分の休憩では食事を食べると休む時間がなくなる」「休憩場所が確保されておらず休めない」「長い夜勤で集中力が低下」などの内容が出され、ついに2月9日の団交で看護部長が「現場の声を検討した結果、4月からやることはしない」と回答し、2交替導入を阻止させることができました。

 北見では日勤深夜・準夜日勤勤務を入れておらず、他と比べ長時間夜勤の過酷さが明白なこと、機関紙での教育宣伝と団交での追及、署名運動、全国からの抗議・支援FAX、本社交渉、監督署活用など院内外世論の圧力が功を奏した結果といえます。
(全日赤・北見赤十字病院労組)
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