−川島みどりさんを迎え− 看護の原点みえた
安全で豊かな看護のために
 7月6日、山陰医労連は、松江市のホテルに川島みどりさんを迎え、『安全で確かな看護を提供するために』をテーマに看護講座を開きました。当日は、日曜の午前中ということにもかかわらず、400人近くの参加者があり、大成功をおさめました。
 川島先生の講演は、戦争の悲惨さを語り、その戦争に大きな影響を受けているという看護のあゆみから始まりました。その中で、より高度化、過密化している看護の現場では看護技術の未熟さと不確かさが医療事故の要因のひとつになっていると、グリセリン浣腸や吸引などの例を出して説明されました。
 また安心で行き届いた看護を提供するために、スタンダードな看護を提供していくために看護制度の一本化の必要性を話され、「医療の職場の安全文化のかなめは看護師」の自覚を持つことの大事さを話されました。最後にパーキンソン病の方に実施されている音楽療法の実際がビデオで紹介され、表情がなく意思疎通のできなかった方が、療法を受ける中で変化し、意思表示をされる劇的な場面では参加者一同、大感激でした。
 この講座を開くにあたっては、半年前より松江市内の病院の労働組合から委員を出し、実行委員会形式で進めてきました。実行委員会では、日ごろ看護の中で抱えている問題、悩みを出し合い、テーマを検討、看護する喜びを再確認できる講座を、と準備をすすめてきました。
 当日の参加者からは、「看護の原点に戻れた」「元気が出てきた」「早速実践する」などの声がたくさん出され、今後も学習会や看護実践の交流が継続的にやっていけたらと話し合っています。