栃木県医労連
あしかがの森労働組合で137人が一律加入

 あしかがの森労組は、2001年6月に国立から社会福祉法人に重症心身障害児医療のモデルケースとして移譲されました。移譲時は72人だった組合員も、組織一律加入時は137人に。労組は、医療と自分たちの身分や働きがいを、守るために病院当局と交渉を繰り返すなどして、組合員を増やしてきました。その中で、今まで入っていた全労済から、医労蓮共済への切り替えを決定し、9月から加入。加入型式は、医療4口・生命3口の490円型です。単組では、これから個人共済も勧めていこうとがんばっています。というわけで、10月1日、執行委員会の前に共済の取組みについて執行委員・職場委員のみなさんに話を聞くため、あしかがの森労組におじゃましました(病院は名前どおり、緑いっぱいの中、養護学校が隣接された広い敷地の中にあります)。


組合に入るきっかけ・メリットに

 国立から民間に移譲されるとき、組合に入っていると、採用されないといううわさが広まり、組合員が減り移譲時は72人までに減少しました。移譲後、辞めていった人たちが、「民間は組合がないと駄目だ」と改めて理解し、再加入してきました。
 その後、職場改善を図るために、賃金職員の夏休取得などを交渉で勝ち取り、賃金職員から正職員への切り替えも実現してきました。
 夜勤のチェックも出来るようになり、組合としての機能が発揮できるように。福祉職のスタッフが増員されて声が掛けやすくなったことに加え、組合のメリット・利点などを説明し、遊びも取り入れた結果、拡大は進みました。執行委員会で担当を決め、執行委員や職場委員、そして先輩が声かけや説明を行っています。

安心して働けるよう一律加入

 10年くらい前に在職死亡の時の保障をということで、全労済に加入しました。しかし、掛金は830円。当時の新入職員(賃金職員)などは掛金がかなりのネックになっていました。そのような中で、職場で何かあったときの保障はなくしたくないし、どうにかならないかといった相談を、県医労連に相談したところ、医労連共済があるということで全労済から切り替えました。
 執行委員会に出席していた職場委員の仲間から、職場委員になって組合が見えてきたし、メリットがあることがうれしい。共済についても、掛け金も安くなって良かった。個人共済については、最近結婚し必要を感じる、との声が聞かれています。
 でも周りの人にわかってもらうことが難しい。学習会や説明会を開いて欲しいとの声も聞かれました。これから、組合員を増やすとともに、個人共済等も積極的に勧めたいとの決意を聞いて取材を終えました。