安全・安心の医療実現めざし
病院訪問活動 【福岡】

いつでもどこでもだれでも安心してかかれる医療を

 福岡県医労連は、「安全・安心の医療の実現をめざして」4回目の県内全病院訪問運動に取り組んでいます。この運動は、これまで取り組んできた諸課題での「シンポジウム」、「自治体請願活動」、「白衣の宣伝行動」などの運動を、さらに効果的に発展させることを目標にしています。
 これまでの病院訪問活動は、本来はそこで働く労働者との交流を目的としたものですが、労働組合のない施設訪問では、そう簡単には実現しません。
 まずは病院経営者との意見交換から始め、労働組合が医療・福祉改善のためにたたかっている姿を知ってもらい、そこで働く労働者に少しでも紹介もらえたらということから始めました。そのため、過去3回の病院訪問は、県医労連の活動の紹介から始まり、労働組合が切実に掲げている大幅増員の要求、移行教育等の学習会への参加要請などを訴えてきました。
 これまで3回の病院訪問は、2000年秋からはじめ、394施設を訪問しました。施設側からは約530人が応対し、そのうち院長・看護部長の応対が約47%でした。また、この運動には、342人の組合員が参加しました。
 今回の病院訪問は、県医労連の加盟施設を除く444病院訪問を、半年間の予定でスタートさせました。12月20日現在、128施設を訪問し、72人の組合員が参加しています。
 参加した組合員の感想は「自分の病院のことすらよく知らず、視野が狭いと感じた」「どの病院でも、診療報酬問題や患者負担増に頭をいためていた」「自分の病院とは違う所がいっぱいあって勉強になった」「理想の医療が提供できるよう努力していく必要性を強く感じた」「情報交換が大切」「最初は訪問を断られるのではないかという思いがあったが、いずれも紳士的な対応をしてくれた」という内容です。
(記・末永広司)