地域医療まもり共同広げる
住民アンケート 【秋田】

いつでもどこでもだれでも安心してかかれる医療を

 秋田県医労連では、安全・安心の医療実現のために、住民の地域医療に対する要求や思いをくみ取ろうとアンケート活動に取り組んできました。

私たちの要求は住民の思いと一致
 02年秋から03年春にかけて行った「地域住民・患者アンケート」は、12組合・支部で取り組まれ、患者・地域のみなさん約2千名の声を集約することができました。
 その結果、医療事故の原因と思われる理由に、「過密労働」や「人手不足」を指摘した回答が過半数を大きく上回り、医療事故を防ぐためには、「医師・看護師の増員」や「労働条件の改善」が必要と答えた人が96%にのぼるなど、「増員・労働条件改善」の要求が圧倒的な人々の支持を得られるものだということを示しています。
 また4月からの健保本人3割負担については、7割が「大変困る」と回答し、5割が「医療費を理由に受診を控えたことがある」と回答しました。
 これらのアンケート結果からも県民の多くが、医療事故のない安全・安心の医療、「いつでもどこでもお金の心配なく医療を受けられる」ことを望んでいることが分かりました。
 住民アンケートの取り組みによって、私たちの要求にも確信を持つことができ、さらに患者・住民と一体になった運動をすすめることの重要性が明らかになっています。

住民と向き合い思いを聞く中で
 また公立米内沢総合病院労組では、「(米内沢総合病院、阿仁町立病院、北秋中央病院の)3病院を統合して高度医療ができる病院=地域医療支援病院へ」という統合問題が浮上するなかで、同病院が地域に果たす役割を、住民の思いから明らかにしようと、02年に聞き取り方式による住民状態調査にも取り組みました。
 単組では、今後も地域づくりに取り組む人々との交流を深めるとともに、取り組みを通して住民から出された病院への具体的な要望について、労組として取り上げていくことにしています。