病院・議会を動かした
全県キャラバン 【和歌山】

いつでもどこでもだれでも安心してかかれる医療を

 和歌山県医労連は、この間、キャラバン行動を中心に、地域医療・社会保障充実の取り組みをすすめています。

51の医療機関老人施設を訪問
 03秋闘では、10月に全体で51の医療機関・老人施設を訪問。はじめて懇談できたところもいくつかあり、医療制度や介護保険問題でも有意義な意見交換を行うことができました。
 キャラバンは数日に渡って各地域をチームを編成して行っています。
 橋本・伊都地域では、橋本市民病院労組の委員長・書記長と県医労連の書記長が参加。市町村への交渉の申し入れと労働組合訪問を行ったほか、5つの病院・老人施設を訪問し、懇談しました。
 初めて訪問したある老健施設では、公立病院がなかなか協力病院になってもらえないなか、橋本市民病院が受けてくれているので大変ありがたいと感謝されることも。
 また、県立紀北分院では、初めて労組の方とも懇談しました。事務長とも「(分院の存続について)赤字か黒字かという議論だけでいいのか疑問」「(医師養成してきた病院の役割を強調し)要請は医大だけでは無理だ」などとし、「存続はみなさんと同じ立場。側面からの応援をお願いしたい」と話されました。

医労連とあって考えが変わった
 那賀地域では、8つの労組と3病院を訪問。ある民間病院の事務長からは、「医労連とのつきあいを通じて労働組合に対する見方が変わった」という話が出されました。また「2年課程通信制」の実現に向けて協力させてもらう、とエールも送られ、共同の深まりを実感しました。
 キャラバンでは、特に2年課程通信制の早期開設を希望する熱い期待が感じられ、知事宛の要請署名は、これまでに47団体から寄せられました。
 またキャラバンや他の要請行動を通じて、国立賃金職員問題でも、美浜町、田辺市、日高市議会での意見書採択や、12月県議会で「地域医療と地域の雇用について国に配慮を求めたい」との県知事答弁も引き出しています。