2.5ピースキャンドルナイト
1万人が平和の灯かかげ防衛庁へパレード

派兵やめよ

 自衛隊のイラク派兵は、2月3日に陸自本隊第1陣が出発し、本格化してきています。この派兵をめぐっての国会承認問題では、アメリカのイラク調査グループの責任者、デビッド・ケイ博士の「大量破壊兵器は存在しない」との明言や、陸自先遣隊の調査報告をめぐる「情報操作」問題でも、派遣の根拠すら崩れているのに、小泉政権は、多数与党で派兵承認を強行。このような中、2月5日、東京・明治公園に、1万人ものイラク派兵中止を求める市民・労働組合員らが集まり、平和のキャンドルを持って、防衛庁までの抗議パレードを行いました。

 このピースキャンドルナイトを呼びかけたのは、自由法曹団等が呼びかけた「2・5防衛庁を平和の灯火で包囲する実行委員会」。
 集会には、多くの青年や市民が、それぞれにキャンドルやプラカードを持って参加。日本医労連からも全国組合や東京、首都圏を中心に参加し、平和の声をあげました。

市民の反対の声 マスコミは無視
 これらの行動を大手マスコミは無視。派遣される自衛隊員の安否を願う姿を映し出して、イラク派遣は、国民に支持されているという雰囲気づくりも。次々と崩れていく派兵の根拠についてまともに報ぜず、政府よりの報道が続けられています。
 陸自本隊としてイラク派兵される旭川第2師団の出発は、自衛隊員や家族が日の丸の旗を振り、雄叫びをあげる光景も(写真左下)。60年前に置き換えても違和感がないほどで、「戦前とそっくりの状況で、寒気がする」「派遣される自衛隊の安否を願うことが当たり前のように思わされる。“派兵するな!”というのが『非国民』と呼ばれそうな状況だ」などの危惧の声が上がっています。

いま私たちにできることは…
 「もう決まったことだから」とあきらめるのではなく、「派兵反対」「占領軍支援ではなく、イラク国民による復興と国連による支援を」の声をあげ続けることが大切です。