杏雲堂平塚病院守れ。患者・住民ら
2.7「市民のつどい」に170名
 「病院存続署名に5万筆」、「存続求めパレードに市民350人参加」、「存続請願を市議会全会一致で採択」、「平塚市長・市議会も全力あげると回答」、「市民の集いに170名、立ち見も」!組合ニュース『アプリコット』が伝えるこの半年間の病院存続運動の盛り上がりです。
 この間、多くの平塚市民、患者・地域住民の支援を受け、杏雲堂平塚病院労働組合(村上悟委員長)は、病院の存続と雇用継続を求め運動を展開しています。
 昨年、杏雲堂平塚病院を運営する財団法人佐々木研究所は、今年3月末での平塚病院の閉院を表明しました。
 これに対し「杏雲堂平塚病院を支援する会」と当該労働組合は、地域住民への署名や市議会への請願提出行動を展開し病院存続を求めて運動してきました。
 1月には、全国15都市で、県医労連・県労連と共に、財団が閉院理由にあげる大手不動産本社・支社への要請行動を行ない、2月には財団理事訪問行動を実施。
 こうした中、平塚病院の病院長自らが医療の存続を願い、新しい医療後継者を探し、その譲渡先との話し合いが行われるなど、事態は新たな展開を見せています。
 患者・市民ら170人が参加する大集会となった、2月7日の「第3回市民のつどい」では、平塚袖ヶ浜を代表し田中自治会長が「病院が何故あるか、患者がいるからです。いつ、病気やケガをするか…地域に病院があることが安心なんです。患者がいれば病院はなくせない。私たちで病院を守ろう。」と挨拶。村上執行委員長が「新しい経営者を向かえ、新しい病院として地域に貢献できるまで頑張ります。(絶句)」と決意を述べました。
 2月18日の団体交渉では、4月1日以降の職員の処遇について「財団の責任で給与等雇用の継続はします」と理事会側が言明し、経営譲渡先の候補に数社が名乗りを上げていることが公表されました。
 また、18日には、文部科学省に対し「病院存続を実現するよう、財団に対して指導を行うよう」要請をおこないました。
 「市民のつどい」に参加した患者さんの1人はこう訴えます、「平塚病院に十数年、喘息でかかり続けています。なくなってしまっては困るんです。紹介状は最後までいらないと言い続けます」。
 毎週JR御茶ノ水駅前では、職員が元気よく白衣の宣伝行動を行なっています。「財団は『医療をもって、社会に貢献する』本来の目的に立ち返り、杏雲堂平塚病院が引き続き存続できるよう経営譲渡を決断する時です!」のハンドマイクでの訴えにも力がこもります。