精神病院部会
医療改善と結合し春闘前進を

 精神病院部会は、2月27日東京で第35回交流集会・春闘対策会議を開催し、25単組55人が参加しました。
 国民医療研究所の大山正夫氏の「診療報酬改定の特徴」と題した講演、氏家部会長から、入院患者処遇アンケートの中間報告と、春闘での改善目標の提起を受け、職場状況、経営動向、各単組の重点課題などを交流しました。特別報告では、全医労から賃金職員問題の到達点、井の頭から労使紛争の現状、都立松沢から都立病院の統廃合・縮小、民営化問題の報告が行われました。石原都政の都民のための精神医療の破壊の実態が具体例をあげ指摘され、場内がどよめきました。
 発言の共通点は、賃金体系・退職金の切り下げ、成果主義賃金への変更表明、夜勤や労働条件協定の無視などが進行し、「病院は選ばれる時代、従って、病院側も人(労働者)を選ぶ…」と公言した経営者もあり、精神医療の改善と職員処遇の改善への逆流が強まっていることです。
 集会は、悲惨な精神医療の実態が浮き彫りになった宇都宮病院事件から20年。「安かろう、悪かろう、やらなかろう」を改善してきた取組みに確信をもち、悪化している職員・患者処遇の改善にむけ、全組合員参加の運動を確認しました。