石川民医労で「退勤調査」
サービス残業 看護・介護職 8割
技術・事務職 6割

看護職と青年にサービス残業が深刻
 石川民医労では、3月11日、退勤時調査をおこない、日勤者の約半数の66名分を集約しました。
 これまでもサービス残業是正に取り組んできましたが、今回は直接対話しながら調査したことで、現場の実態をよりリアルにつかむことができました。
 要求アンケートでは、不払い時間外労働が「ない」という回答が01年33%から04年は47%と、年々是正されています。
 しかし、看護職では「ない」は38%で、他職種に比べ、きわだって低く、また20代では「分からない」という回答が16%もあります(30代以上では10%未満)。看護職と青年でサービス残業がもっとも深刻であることが示されていました。

退勤調査に順番待ち
 調査は、日本医労連看護闘争委員会のリーフに沿って準備し、城北病院の更衣室前で午後5時から8時までの3時間、6名が交替しながらおこないました。途中で順番待ちの人だかりができる盛況ぶりで、通りかかった管理職から「組合は元気だな」と激励?もされました。
 調査は、当日の超勤(始業前・昼休みも)の時間数、申告の有無、申告しなかった理由などを書いてもらいました。
 申告しなかった人は、技術・事務職では半数、看護・介護職では4分の3にのぼりました。理由は「書きづらい」「なんとなく」という回答が目立ち、病棟での超勤の内容は、患者対応とカルテ記録が多くを占めました。役員が直接対話したことで「明日書きます」と言った人も多くいました。

調査から職場改善へ
 昨年の秋闘で時間外の会議を勤務扱いとして認めさせる成果をあげましたが、学習会や研修会は対象にならず、今回も「職場での学習会」が多くありました。
 昼の休憩時間も、事務職以外はいずれの職種も30分以内が3割にのぼりました。まるまるサービス残業になっている部分であり、是正が求められます。
 また、医師は勤務時間が分からないという人が大半でした。超勤手当が定額となっており、時間管理がされていないことから来る弊害を感じました。
 執行部では、退勤調査の結果を職場の改善運動につないでいこうと話し合っています。