東海北陸・介護労働者集会
介護改善の発信地に

 2月29日、東海北陸ブロック介護労働者集会を2年ぶりに開きました。
 労組内の介護労働者が増え、現場でも様々な問題が山積している現状も反映して、5県40名の仲間が参加しました。
 午前中は、社会福祉法人「虹の会」の小西乃里子さんの講演。10年以上の在宅事業の活動経験を通じ、介護とはなにか、それに携わる労働者に必要な視点とはなにかを中心に、きびしい社会保障制度のなかでも、利用者とむきあって頑張る姿が紹介されました。
 印象に残ったのは、医療では往々にして、患者に対し、医師や看護師などが主体になりがちですが、「利用者をサポートするのが介護」だということ、まずは高齢者福祉を必要とする人自身が、何をどうしたいのか、そこから出発してそれを「ケアやサポート」するのが介護労働だ、ということでした。
 午後からは、施設とヘルパーの2つの会にわかれ、交流と討論を行いました。
 現場の生々しい事例が数多く出され、現在の介護保険制度では、利用者の安全や人権も、働く者の労働条件や体制も保障できない劣悪さや問題点が浮き彫りになりました。
 まとめでは、来年の「介護保険見直し」にむけて、医労連の仲間が実態を語り、東海北陸ブロックから介護改善の運動を起こして行こう。周りの介護労働者すべてを組織化し、共有する課題と要求を掲げて社会的な運動にしてゆこう、今後も集会を契機に各県での交流会の開催、県を超えての資料の交換や交流をしあいましょうと、意志統一し、大変有意義な集会でした。
(愛知県医労連・原英彦記)