04春闘 組織代表者会議で意思統一
定昇は当然、ベア獲得を

 3月26日、日本医労連は、東京湯島・全労連会館において、「組織代表者会議」を開催し、今後の04春闘の取り組みについて、意思統一を行いました。

 会議には、6全国組合42県医労連からの代表が参加しました。

攻撃は最大の防御
 開会あいさつにたった田中千恵子委員長は、「3月20日の統一行動には、全国451カ所で13万人を超える人やワールドピースナウなどが行動を起こした。北海道病院協会のセミナーで、厚労省の官僚が、『診療報酬プラマイゼロの背景は、病院経営が苦しいからではなく、医療の質・安全を確保するのに必要な人員を確保するために給与水準を上げる必要があった』と述べた。人を増やすことが病院を守ることにつながることに確信を。若い人には、リストラを守ってくれるのは組合、という意識がある。新人歓迎ビデオも活用して組織拡大へ。国立病院でも141カ所で組合が労働者代表を取った。『攻撃は最大の防御』、たたかいをつよめよう」と訴えました。

ねばり強いたたかいを
 今後の方針を提案した西川活夫書記長は、「医療労働者の年収は6〜7年前の水準に下がっており、年金改悪などをゆるせば、賃上げも吹っ飛んでしまう。全労連などの他単産は、前年を上回り、財界の『賃下げ』攻撃を跳ね返している」として、後半の取り組みで、(1)全組合で定昇確保、(2)ベアをねばり強く追求、(3)一時金・退職金の切り下げを許さない、(4)賃金体系改悪、職能給・成果主義賃金の導入阻止‐を産別の目標に設定しました。また4・15年金ストは、「1時間以上のストを設定し、多様な取り組みを」と呼びかけました。
 討論では、「定昇切り下げは、職員のやる気をそぎ、安易に人件費に手をつけすぎている」(山梨)、「定昇は出すが、世代別に3〜5%の賃下げ、各種手当廃止、一時金年間2カ月で、年30〜90万のマイナスに。しかも来年、能力給の導入も?職員が一丸となるべき時に競争か?」(宮城)「ホームページを見た未加盟組合が医労連に期待していると言っている」(東京)などの報告がされました。
 会議では、特別報告として「賃金職員のたたかい」(全医労)、「労災病院統廃合への反撃」(全労災)から、さらに今年6月に岐阜・高山で行われる「第31回医療研究全国集会」への参加の呼びかけが岐阜県医労連・林信吾書記次長から行われました。