04春闘
ねばり強くたたかい、ベア獲得、定昇削減はねかえす
生活まもり働き続けられる賃金を

 04春闘の賃金回答状況は、5月10日現在、回答数233組合のうち、ベア回答があったのは19組合にのぼります。また一次回答で定昇切り下げ提案があったものの、10カ所で定昇を回復しています。

 経営の先行き不安等を理由とした厳しい「回答」状況の中で、前進している組合の特徴は、定昇削減・凍結の違法性をしっかりと追及の柱に据え、「生活をまもり働きつづけられる賃金を」との組合員の要求・怒りを基礎に粘り強くたたかっていることにあります。
 産別・地域ぐるみで攻撃押し返す
 東京では、1次回答でベアを出した厚生荘病院労組が、引き続く団交でベア・手当ともに上積み回答を引き出しました。
 上宮病院労組も執行部交渉などを粘り強くすすめるもとで、定昇2分の1カットを4分の1カットまで押し返し、現在、さらに交渉を続けています。
 城山病院労組は4月15日に組合員の過半数が集まって産別団交。東京医労連執行委員や多摩地域の他労組、八王子労連なども加え、全体で90名が結集して交渉し、定昇実施と準職員の職員化を基本にさらに詰めていくことになり、23日に定昇を確保しました。
 引き下げセット提案はねのけ、ベア獲得
 人材確保のために賃上げの必要性は認めるものの、手当て削減や中高年の賃金削減とのセット提案もいくつか出されています。
 愛知・堀尾安城病院労組では、経営から提案された削減とセットでの引き上げ案をはねのけ、一律3500円の賃上げを勝ち取りました。同病院では55歳定昇廃止のため、一律底上げは外せない要求でした。同じく愛知・尾張健友会でも引き下げ案を撤回させ、1000円のベアを獲得。
 津医療生協労組では、ブロックや日本医労連からの支援も受けて、産別団交を行うなかで、50歳からのベースダウンなどの切り下げ提案を撤回させ、定昇実施、看護師8号俸までのベアを獲得しています。