看護の日・看護週間
31県でナースウェーブ

健康相談、署名・デモ、学習会、110番
看護師ふやし良い医療を


 看護の日である5月12日を前後して、各県でナースウェーブ行動が取り組まれています。街頭健康相談、パネル展、署名宣伝行動、デモ行進、座り込み、学習会、移行教育110番など、全国各地で多彩な取り組みが行われました。なお今年は最終的に31県医労連で行動が取り組まれる予定になっています。

街頭健康相談に黒山の人だかり
 岡山では、5月8日、街頭健康相談とともに、看護現場の実態をパネルにして展示しました。血圧測定などの健康診断コーナーには、老若男女問わず、人だかりができるほどの人気。北海道でも5月12日、「いきいきフェア」と題した健康相談が行われ、正午から4時までの間に、市民ら700人が血圧・体脂肪測定、栄養相談などに訪れました。
メンタルヘルス どこでも問題に…
 長野では、5月8日、早朝から150名の参加で「第16回看護集会」を開催しました。午前中は、働くもののいのちと健康を守るセンター事務局次長の佐々木昭三さんの講演で、「ナースに限らず働くもの全てに精神疾患が増えている。安全・安心の医療確立にメンタルヘルス、職場の過密労働改善はまったなしの課題」と指摘を受けました。その後は、春闘で取り組んだ県民アンケート結果報告や現場からのリレートーク。その後、会場のJAビルから長野駅までデモ行進し、駅前の宣伝行動では、40分で、約400筆の署名を集約しました。
 埼玉でも5月16日、「ナースのメンタルヘルス」と題した記念講演。メンタルクリニックみさとの天笠崇先生は、「組合員を増やして、要求や意見が反映しやすくすること」と述べられました。その後の署名宣伝行動では、約60名が1時間の行動で515筆の署名を集約しました。
 和歌山でもメンタルヘルスの講演会。奈良平和会の吉田病院院長の永松先生は、「神経症からの職場復帰には、一気に100%を求める『相撲型』ではなく、徐々に復帰をめざす『野球型』にできるようにすること」と述べられました。
怒りを込め白衣の座り込み
 山口では、県医労連、社保協、地域労連などの主催で、山口市民会館前での座り込み行動などが行われました。約40名が参加、横断幕などを掲げての座り込み、リレートークを行った後、商店街をデモ行進して、「増員、安全・安心の医療確立」を訴えました。
まだ知られてない2年課程通信制
 熊本では、県医労連と「移行教育をすすめる熊本の会」の共同で、5月15〜16日に、ナースウェーブ行動として、「2年課程通信制110番」に取り組みました。それに先立って12日には、地元紙「熊本日日新聞」に、制度問題の記事が載せられたために、さっそく翌日から相談の電話。全体で76件の相談が寄せられました。
 電話相談・アンケートの結果は、「2年課程通信制」を知っていたか、という質問には、(1)よく知っていた2・7%、(2)大体知っていた17・8%、(3)少し知っていた21・9%、(4)今回初めて知った57・5%、とあまり知られていないことが判明しました。
たたかってこそ展望開く
看護闘争の歴史を学んで −福岡

看護闘争の歴史学び たたかいの意欲新た
 福岡では、ナースウェーブの歴史を学習。江尻尚子さん(日本医労連元委員長)、大村淑美さん(日本医労連看護闘争委員長)の2人を講師に北九州と福岡の2カ所で、時間差で講演を行う学習会を開催しました。
 89年に始まったナースウェーブや戦後すぐの劣悪な看護師の労働条件の話は、ベテランには涙を誘い、新人には驚きの思いで受け止められていました。
 確保法制定当時の運動を、と今年の看護週間も各地で奮闘しました。