04春闘 【愛媛医生協】
メンタルヘルス・腰痛対策で 具体策ひきだす

 愛媛医療生協病院では、この間、メンタルな病気で休職したり、長期療養する職員が増えています。そのため、職場では常勤職員が欠員となる状況が続いています。職場も過密労働になり、しんどい思いをしてきました。
 職員に対するアンケートを実施しましたが、メンタルヘルスに関する不安が募っている職員が多いことが明らかになりました。
 労働組合では、職員の健康を守ることも組合の重要な取り組みのひとつと位置づけ、職場の組合員の意見や労働環境の実態把握などを行ってきました。
 その結果よりメンタルヘルスの課題では、(1)職場の管理者が、精神疾患の職員に対しての言葉遣いや相談などの対応ができるように配慮、(2)相談窓口としての専門医を配置、(3)職員の学習の設定などを行うよう要求。また、腰痛予防では介護分野で働く職員に対して、勤務時間が過密で腰痛体操などもできない環境になっていますが、(1)腰痛予防のコルセットなどの無料配置、(2)休憩時間は休憩室で腰を伸ばして休めるような設備に、(3)腰痛予防に対する学習会の設定などを要求しました。
 04春闘では、メンタルヘルスや腰痛対策として、これらの要求を提出し、粘りづよく交渉を行ってきました。その結果、法人側から「メンタルヘルス対策および腰痛対策について」の要綱を勝ちとることができました。
 要綱の内容の中で、具体策として、(1)職員検診などに職員のストレス評価や腰痛に対する問診などを含み充実させる、(2)相談窓口の設置、(3)予防のための教育・研修の実施、(4)腰痛のある人で希望者にはコルセットなど腰痛対策のための器具の支給、(5)伝動ベッドなど設備の充実などが盛り込まれました。改善にむけての第一歩です。
(愛媛医生協労組・土居慎二)