6.11〜13 第31回医療研究全国集会
飛騨高山に900人が集う

 第31回医療研究全国集会(主催:(財)日本医療労働会館)が、6月11〜13日の3日間、岐阜・高山市を会場に行われました。3日間で900人を超える医療・福祉労働者や市民などが参加。初日には、評論家の内橋克人氏の記念講演、2日目は、21の分科会、3日目は、シンポジウムが行われました。

 集会は、地元身障者団体有志からなる「琴生流菊八重会」の大正琴、「こだまの会」のハンドベルの演奏がオープニングを飾りました。
 田中千恵子実行委員長(財団理事長・日本医労連委員長)の主催者あいさつ、森田良一岐阜県医労連委員長の歓迎あいさつ、医療団体連絡会議を代表して、長瀬文雄氏(全日本民医連事務局長)の来賓あいさつを受けました。
 初日は、評論家の内橋克人氏より「『生きる・働く・暮らす』を分断する小泉改革」と題した記念講演を受けました(2面に概要を掲載)。
 その後、前川昌人副実行委員長(日本医労連副委員長)が基調報告。地元高山市や岐阜県医労連のみなさんに感謝の意を述べるとともに、憲法9条、25条が大きな焦点となっているとして、国の制度や政策に職場要求を反映させる取り組みとして医療研究活動を強めよう、と呼びかけました。

120本を越える実践レポート
 2日目は、従来の20分科会に加えて、動く分科会も行われました。「住民とともに創る講座」と題した同分科会では、高山市社会福祉協議会が行っている、身体障害者にやさしい街づくりの実践を、バリアフリー化された観光名所を歩いて視察しました。
 最終日は、「国民医療の充実をめざして」と題したシンポジウムが開催されました。シンポジストには、井上英夫氏(金沢大学教授)、寺尾正之氏(全国保険医団体連合会事務局次長)、金野耕治氏(岩手県医労書記長)の3人が、田中千恵子氏が進行役を務めました(4面に概要)。
 西川活夫財団専務理事(日本医労連書記長)が中間まとめ。「職場における実践と研究の成果が豊かに報告された。年金大改悪、有事関連法や多国籍軍参加などの緊迫した情勢の中、職場・地域での奮闘を」と呼びかけました。
 また次回の集会は、6月17〜19日、福岡で開催されることが報告されました。