日本医労連第54回定期大会
たたかえば前進できる

全国の運動と教訓に学び、実践しよう

 「憲法擁護、生活と権利、国民医療を守るたたかいを固く統一し、いのちと社会保障を守る国民的戦線を構築しよう」をスローガンに、日本医労連第54回定期大会は、2004年7月22日〜24日の3日間、静岡県熱海市にて開催されました。代議員、傍聴をはじめ、中央執行委員、4名の来賓等を含めて331名が参加。この1年間のそれぞれの教訓的な活動や方針への意見が活発に交わされ、活動方針案、予算案とも満場一致で採決されました。

年金改悪法の廃止署名広げよう

 大会は佐藤順子副委員長のあいさつで開会。新潟・福井での集中豪雨による大水害の状況に触れ、すばやく対応した医労連共済や組合の存在に感謝するとともに、あらためて全国からの支援を呼びかけました。(日本医労連はこの大水害への全国からのカンパの訴えを行っています)
 田中千恵子中央執行委員長が主催者あいさつ。また大会期間中、全労連・熊谷金道議長、福祉保育労・茂木初子委員長、日本共産党・小池晃参議院議員、医療団体連絡会議(医団連)を代表して全国保険医団体連合会・住江憲勇副会長の4名の来賓からあいさつを頂きました(2面要旨)。
 小松民子書記次長が会計報告、谷川秋彦会計監査委員が監査報告を行い、質疑応答の後、拍手承認されました。
 西川活夫書記長が第1号議案(方針)を提案。5つのキーワード((1)安全・安心、(2)社会的役割、(3)患者・住民とともに、(4)働くルールの確立、(5)憲法を守り活かす)を基調に、「国民の医療を守る運動と医療労働者の生活と権利を守る運動を一体のものとして追求する」という基本路線を堅持してたたかおう、と呼びかけました。また大会後、直ちに「改悪年金法の撤回を求める署名」に取り組むことを提起しました。
 第1号議案に対する質疑・討論では、全体で74本の発言と9本の文書発言がありました(討論の概要については、2〜4面に掲載)。
 第2号議案(予算)の提案と討論では、「青年と言えど将来の組合運営を担うものとして、きちんと予算内執行を」との意見や、会議費に関連して「中央執行委員会等の議論内容や決定が加盟組織にもきちんと分かるような運営の仕組みを」という意見が出されました。
 続いて、日本医労連共済会の第15事業年度活動報告、第16年度方針の提案がなされ、拍手承認されました。共済活動では、この1年間に組合員で13%増すすんだ拡大で、掛け金総額規模は11億円弱と、過去最大となり、着実に前進していることが報告されました。共済拡大の表彰も行われ、代表して毎月連続拡大した石川民医労に「共済図書カード」3万円分を贈呈。
 最後に大会は前川昌人副委員長の閉会あいさつ、田中委員長の団結ガンバローで閉会しました。