原水爆禁止世界大会 地域・職場から署名運動
核廃絶へ圧倒的世論を

 被爆60周年を前に、核兵器廃絶を求める世論の高まりの中行われた、原水爆禁止2004年世界大会は、8月2〜4日・国際会議、4〜6日・世界大会広島、8〜9日・世界大会長崎を開催し、核兵器廃絶にむけた壮大な国際行動をよびかけるものとなりました。

 今年の世界大会には、マレーシア、エジプト、メキシコ、キューバの政府代表など24カ国40団体8国際地域組織から参加した66海外代表を含め、約1万人が参加、「国際会議宣言」「広島からのよびかけ」「各国政府への手紙」などを採択しました。
 世界大会広島の4日の開会総会には、平和行進のノボリを手に約7800人が集結。熊谷金道全労連議長の開会挨拶に続き、日本被団協代表などが連帯挨拶。秋葉忠利・広島市長やエジプト、マレーシア、メキシコの各国政府代表が特別報告を行い「いま、核兵器の廃絶を」をテーマに、全国の運動交流が行われました。
 5日は、海外代表もまじえ、18会場で分科会。約450人が参加した『イラク戦争・占領をやめさせよう』分科会では、フォトジャーナリストの森住卓さんと郡山総一郎さんが、イラクの現状を特別報告し、自衛隊のイラクからの即時撤退、平和憲法を守る活動を交流しました。また、『核戦争反対・核兵器なくせ青年の広場』分科会では、20代の青年ら約400人が、市内に分散して被爆者を訪ね、被爆体験に聞き入りました。
 6日の閉会総会では、被爆60周年の2005年を、核兵器の恐怖から人類を解放する国際行動の年とし、「世界と日本で『いま、核兵器の廃絶を』署名運動をくり広げ、核兵器廃絶の実行を迫る圧倒的な世論と運動をまきおこそう。核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけた国際平和大行進やニューヨーク大行動に立ち上がろう」と決議採択しました。
 日本医労連は、5日夕方、全国組合や県医労連の代表約140人が参加し産別交流会を開催。6日朝には、各組合代表が広島赤十字・原爆病院で行われた慰霊祭に出席し、犠牲者への追悼と核兵器廃絶への決意を新たにしました。通し参加の健保労組・五十嵐健一執行委員(26歳)は、「広島・長崎と各国の被爆者の連帯や、日本と世界の核兵器廃絶の運動をつなぐため頑張りたい」と語っています。