第36回保育合研in宮城
子どもらの未来に大人が責任持って

 7月31日〜8月2日の3日間、第36回全国保育団体合同研究集会(保育合研)が、宮城県仙台市で開かれ、全体で7533人が参加しました。
 「宮城の仲間が踊る荒馬」総勢70名による壮大なオープニングの後、「今、日本の保育・子育ては」と題したフォーラムと特別報告で、保育・子育てをめぐる情勢が、しっかりと報告・交流されました。
 参加者を感動させたのは、「平和を守るということ 子どもたちの権利を守るということ いま、大人たちに何が問われているのか」と題した秋葉英則氏(大阪教育大学教授)のおはなしでした。秋葉氏は、「日本の国が、『戦争する国』に急速に変化してきていること、保育行政はじめ、指定事業者制度や「三位一体改革」による制度改悪、あるいはプロ野球の合併問題に至るまで、日本人は…私たちは、なぜ忍耐強くそして物分り良く諦めてしまうのだろうか? 子どもの未来に責任を持つうえでも、怒りを行動に表すことが求められている」と、やさしくかつ鋭く参加者に迫りました。
 その他、歓迎行事「どどんとふれあいお祭り広場」、市民講座、基礎講座、54の分科会、コンサートと盛りだくさんの内容でした。もう一つの記念講演は、ジャーナリスト・江川紹子さんでした。
 院内保育所分科会では、国立名古屋病院・院内保育所の田中さんと千葉・船橋二和病院つくし保育所の宮野さんのレポートを受け、交流を深めました。
 「参加した方の笑顔や感激した様子をみて、とても力をもらいました。閉会集会では誰1人として途中で帰る人もいず、私たちも感極まりましたが、参加してくださった方も同じ思いだったようです。おかげさまで合研も成功に終わったと思います」と運営に携わった宮城の山田さん(日本医労連保育所対策委員)も元気いっぱいでした。
(日本医労連・小松民子)