療養型病棟の1人夜勤
【秋厚労山本支部】
支部交渉で撤回

 山本組合病院は、療養型病棟の看護師2:2の複数夜勤を、「4月から看護師1・看護助手1の夜勤体制にする」事を組合に通知。支部は職場討議を開き一人夜勤撤回を求め、秋厚労本部も労働条件の変更は労使交渉事項として、支部交渉を申し入れました。

190名で決起集会
 当初、この問題で病院側は団交を開かず、運営会議を設け実施するとして、一方的に勤務交替を発表。職場に不信感を広めました。支部は直ちに「勤務交替の白紙撤回と団交開催」を申し入れ、3月16日には、病院側への抗議と「一職場だけの問題ではない」との全組合員の決意を示すため、190名による「早朝決起集会」を開きました。
 集会では、「一人夜勤は絶対に認められない」「病院側の説明は労使のルールに反する」「看護の充実と医療事故防止からも撤回すべき」と幹部が決意表明し、職場代表は「一人夜勤は現勤務者だけの問題でなく、交替勤務者全員の問題だ。県内の厚生連病院全体に影響する。患者への安全安心な療養環境とサービスの提供に、複数夜勤体制は崩せない」と訴え、団体交渉で撤回を求めることを確認。しかし、その後の三役交渉でも、病院側とは物別れでした。

職場討議で本音出し合う
 再度の職場討議では、組合員から「病棟は介護より看護を必要とする患者が多く一人夜勤は不安」、助手より「学んだのは介護。急変時の対応ができず不安だ」との意見が出され、現夜勤体制を守る立場で交渉に望むことを確認しました。
 3月22日、支部役員・組合員・職場委員が参加した支部団交では、「一人夜勤体制と勤務交替を撤回せよ」の求めに、病院側は「看護師2名の準夜勤に助手1名を加えた夜勤業務」を提案。支部は助手職の夜勤は認められないと撤回を求め、交渉した結果、病院側より「夜勤体制の変更を撤回する」との回答を引き出し、これを合意としました。
 今回の山本支部のたたかいは、執行部と職場の「一人夜勤撤回」の一貫した決意に組合員を結集させた結果の勝利で、秋厚労の今後の活動に教訓となるたたかいでした。
(秋厚労新聞4/15号より)