住民・患者団体とともに労災病院の存続求めて
岩手・筑豊・大牟田でスト

 「労災病院の再編計画は粛々と実施していく」。10月1日の団体交渉で、労働者健康福祉機構は、労災病院の存続を願う職員及び住民・患者の声を全く無視した姿勢に終始しました。機構側の姿勢に対し、廃止対象の岩手、筑豊、大牟田の3支部は10月8日ストライキで抗議するとともに、他の支部も一斉に宣伝行動に決起しました。この行動は、地元の朝日、毎日、西日本、有明新報などの新聞に掲載され、大牟田の行動にはNHKもかけつけました。

【大牟田】 患者・住民と共に150名がスト集会に
 大牟田は、10時15分からストに入り、中部、旭、大阪、関西、山口、香川、門司、九州、筑豊、長崎、熊本支部、本部30名もあわせてストライキ集会を開催。
 集会には「大牟田労災病院廃止連絡会議」から芳川議長をはじめ60名の被災者・患者・家族が参加、「筑豊労災病院を守る会」の藤島代表も激励にかけつけました。福岡県医労連、全医労大牟田支部、親仁会労組、市議会議員の激励も受け、150名の集会になりました。参加者は、これまでの到達点を確認しつつ、10月14日からの上京行動を含め、最後まで100床の施設を守っていくことを確認しあいました。

【筑豊】 160名が集会後にデモ行進
 筑豊は16時からストに入り、静岡、大阪、和歌山、山陰、岡山、吉備、中国、門司、九州、長崎、本部30名とともにストライキ集会を開催。「筑豊労災病院を守る会」や「なくせじん肺筑豊の会」、「じん肺患者同盟」から約30名、福岡県医労連、九州大学労組、健和会労組、連合系の組合も含む地域の労組、地元の県・市議会議員の激励も受け、160名が参加しました。参加者は公的医療を担う筑豊労災病院の存続へ運動を広げていくこと誓って、集会終了後、筑豊労災病院からデモ行進しました。沿道からの激励や飛び入り参加もあり、地域に大きくアピールしました。 <

【岩手】 スト翌日宣伝行動で3000枚のビラ配布
 岩手は16時30分からストに入り、かけつけた釧路、美唄、青森、秋田、東北、福島、千葉、東京、関東、富山及び本部の30名をふくめ、60名で集会。存続に向けた運動をいっそう広げようと誓いあいました。また岩手県医労連からも激励を受けました。翌日の10月9日には、花巻市内の2ヵ所で宣伝行動をおこない、約3千枚のビラを配布し、岩手労災病院の存続をアピールしました。
(全労災書記長・小池康義)