一方的協定破棄撤回せよ 【徳島 健保労組 鳴門病院支部】
労使協定は職場の法律

 健保労組鳴門支部は今、病院管理者からの、労働協約の一方的破棄の攻撃にたいし、その撤回を求めてたたかいを展開しています。
 病院は厚生労働省からの、「社会保険病院のあり方の見直し」方針が出されたことを理由としながら、「黒字経営にしなければ生き残れない」とし、23通にもおよぶ労働協約を、労使合意なしに、一方的に破棄してきました。
 組合は、今日までねばり強く、一方的破棄でなく、労使合意にもとづく実施を求めてきましたが、病院は「経営改善のためには仕方がない」との姿勢を変えませんでした。
 こうした状況の中、組合はやむを得ず地方労働委員会に斡旋申請を行いました。数回の審議を経て地労委は「双方の立場を尊重し、誠実に団交をおこなうこと」の斡旋案を出し、労使双方この斡旋案を受諾したところです。
 ところが病院は、斡旋案を受諾しにもかかわらず、その後も破棄は撤回しないと、強行姿勢をとり続けています。5%賃金カット、定昇ストップ、一時金の引き下げ等により、昨年で一人当たり月額5万円の削減となり、今回の協約破棄による改悪で、45歳看護師で月額3万7千円もの削減となっています。組合を無視し、職員の生活を全く考えない、こうした一方的なやり方は、日常の病院運営にとっても、大きな支障を及ぼすことになり、患者さんや地域住民の方々から、信頼される病院となることもできません。
 鳴門支部は10月5日、県医労連、県労連の仲間の支援を受け、病院玄関前の集会を、100名を超える参加で開催しました。組合は「労使が話し合って合意をはかる」という、労使間の最低限のルールを守らせるために、引き続き奮闘していく決意をあらたにしているところです。