済生会金沢 組合の要請で労基署が指導
外来2交代制へ

 済生会金沢病院では、外来当直が2交代制へ移行しました。日勤後引き続き2名の看護師が当直に入り、翌朝帰宅するという勤務でした。夕方5時から9時頃までは常態的に患者さんがあり、実働超勤として残業代が支払われていました。
 2002年に組合からの要請で、基準監督署から経営者に残業についての指導が行われました。病棟では、さまざまの攻撃で「請求しにくい」状態でしたが、それでも残業代の請求が大幅に増え、その削減が経営者の検討課題になっていました。
 また労基署から「深夜帯以外は通常業務の状態」であるとの指摘もされ、経営者は2交代制への移行を提案してきました。
 1ヵ月の試行後、組合、師長会がアンケートを実施し、その内容はほぼ一致したものとなりました。二交代制になって「体が楽である」「時間に余裕ができた」などよい結果となった反面、まったくの増員なしで始めたための支障がでてきました。外来の夜勤には師長も入りますが、職場にいないための管理上の問題、スタッフの減少による日常業務の負担、コミュニケーションに支障などの意見が出されました。
 また勤務時間や業務内容、手当てなど十分検討しないままでの試行という問題点もありました。現在ようやく落ち着いてきましたが増員が不十分であり、その改善が今後の課題となっています。
(済生会金沢労組 執行委員長・小倉恵美)