新潟県医労連 現地では医療支援で奮闘
豚汁で被災者を激励 新潟県中越地震

 新潟県医労連は、中越地震の被災者救援活動に、直後から全力をあげています。10月29日〜11月1日の4日間は、最も被害の大きかった小千谷市にある、厚生連魚沼病院の前と、近隣の避難所・小千谷中学校で1日に豚汁500食の炊き出しを行いました。
 ライフラインが止まり、自家発電のもと、27日まで1100名の救急患者さんを受け入れ、不眠不休で医療にあたっている職員と患者さん、地域住民の皆さんに暖かいものを食べていただこうというものです

組合員が被災者へ激励・医療支援
 参加しているのは、済生会、信楽園、木戸病院、全医労、白根保険生協、新厚労等々の組合員です。「やっと暖かい物を食べられた、元気を出してがんばります」「ありがたいことです」等々、患者さんや職員が次々と訪れました。また、マスクやおむつ、カップ麺などの救援物資も届けました。
 厚生連病院では、中条第二病院128名、中条病院10名、栃尾郷病院39名の患者さんに転院していただくなどの被害が出ています。魚沼病院の外来ロビーは椅子を合わせた緊急のベッドに救急患者さんが横たわっており、救急車がひっきりなしに付けられています。

迅速な患者移送が評価
 小千谷総合病院の病棟は壁が落ち、スプリンクラーが作動して水浸し、ロッカーが倒れ、物品が散乱する等の被害を受け、隣接する系列の老健施設へ約200名の患者さんを移送しました。地震発生から2時間で患者を無事移送させたことは高く評価されています。 小千谷市では余震がまだ続いており、家屋の倒壊や危険住宅となったため、小千谷在住の職員の多くは避難所から病院に出勤しています。小千谷総合病院労組の内山礼子委員長の自宅も土台がずれ、家財が散乱しました。現在は、庭にビニールハウスを作り、夜は車の中で寝るという生活を一家8人でおくりながら勤務に出ています。

全国から支援の集中を
 日本医労連は、10月28日から10月31日まで田中委員長を派遣、見舞金とカンパの一部を届け、組合員を激励、被害実態を調査するとともに、炊き出しにも参加しました。全国の皆さんの支援を呼びかけます。