05春闘 いのち・安全・くらし・平和
組合員のエネルギーを総結集し
確信・展望開く春闘へ

 05年春闘がスタートしました。春闘が始まって50年。まさに「節目の春闘」になります。国民生活の悪化、「営利化と競争主義」の推進による医療・社会保障の破壊、定率減税の廃止や消費税などの大増税、憲法を改悪し「戦争する国づくり」など、政府・財界の進める政治に大きな矛盾が広がっています。国民との大きな共同で、社会を変革する歴史的な国民春闘にしましょう。

国のあり方問う05春闘
 300万人を上回る失業者、年間2万件近い倒産、3万人を超える自殺者、3人に1人がパート・派遣などの非正規雇用。一方で、史上空前の利益を上げている大企業。国民生活が危機に瀕しています。政府は、さらに、今通常国会で、定率減税廃止・消費税引き上げ、国民負担増の介護保険制度や医療・社会保障改悪、郵政民営化、憲法の改悪を狙っています。05春闘は21世紀の国のあり方が問われる春闘になります。

05春闘討論集会
 12月10・11日、日本医労連は、「05春闘討論集会」を開催しました。2つの講演「内側からみた富士通・成果主義の崩壊」(城 繁幸氏)、「『規制緩和』で日本の医療はどうなるか、それとどうたたかうか」(国民医療研究所所長・日野 秀逸氏)を受け、西川書記長が「医労連05春闘の問題提起」を行いました。分科会は、賃金、働くルール、医療・社会保障、看護、青年の5つに分かれて、春闘方針を補強する活発な意見交換が行われました。

05春闘の重点課題

■すべての組合で賃上げを成果主義賃金導入許さない
 賃下げ許さず、すべての組合で賃上げを獲得します。「企業内最低賃金」協定で最低規制をかけ、賃金体系改悪や成果主義導入には、産別全体で阻止します。来年の診療報酬改定には、医療労働者の「社会的役割にふさわしい賃金」と人員配置を求めて政府に要求を提出します。 

■働くルール確立で超過密労働の改善を
 「全国一斉退勤時間調査」を第3次ゾーン(2月15〜24日)を設定し、不払い時間外労働の一掃と増員をめざします。全国一斉違反是正申告や労働局交渉を実施します。 

■総点検と提言で事故防止
 06診療報酬改定で「安全のコスト」の財政保障を求めます。職場総点検を行い、「安全・安心の病院づくりの提言」の手引に基づく提言運動を行います。 

■増員で200万人看護体制を、各県1校の養成所を
 職場実態を反映した「看護職員需給見通し」と県ごとの見通し策定。2年課程通信制の「各県1校」の設置と支援措置をめざします。

■医療・介護制度の改善を
 医療社会保障改悪阻止、介護保険制度の拡充めざして、署名の推進と国民との共同を広げます。 

■公的医療と雇用を守る
 全医労の「不利益・雇い止め是正」裁判勝利、自治体・全労災・健保労組などの統廃合・再編には、全労連、関連組織との共同を広げてたたかいます。

■憲法改悪阻止
 憲法署名の推進、被爆60年にふさわしい核廃絶運動の前進をめざします。 

■組織を大きく
 3ヶ年計画を達成し17万人医労連の回復と存在感のある組合をめざします。