秋田・中通労組が地域アンケート実施
地域医療守る訪問活動

 04秋闘では、地域医療を守るたたかいを柱にすえ、真に地域・住民、患者さんから信頼される病院づくりをめざし、組合員が地域に出る行動に取り組みました。
 当病院でも、この間の相つぐ医療改悪や診療報酬改定による受診抑制と、その他の要因で外来患者さんが減少しています。その要因を探り、05春闘にむけて具体的な医療政策を労組が主体となりうち出すことと、地域・住民からよせられる要望や期待をうけとめ、日常的にその改善にとりくむためです。具体的には「地域アンケート」とし、組合員2人1組で地域を1軒1軒訪問し、主旨を説明してアンケート用紙を配布、後日投函してもらいました。また、年金「改革」法の実施中止を求める請願署名も併せて行いました。
 3回の行動で訪問件数は735件、回収数262件(回収率36%)の結果から、「外来の待ち時間短縮」「病気や治療、検査に関する医師からのていねいな説明」「駐車場無料化」「医療事故防止対策」そして「医師、看護師をはじめとする職員の増員」に対する要望の高さが明らかになりました。また、現在、当院を利用していない方の理由も同じような結果でした。そして117名の方々から記述で意見をいただき、「地域住民が安心してかかれる良質な医療とゆとりある医療体制を」「昔と比べ、様々な面で病院が変わった気がする」「医療制度の抜本的改正のための奮闘と労組のがんばりに期待します」等、医療に対するニーズの重みと労組の果たすべき役割が明確となりました。
 参加した組合員からは「患者さんにとってよりよい病院づくりと、地域に出て住民の声を直接聞くことの大切さを痛感した。また、激励やあたたかい言葉をかけてもらいうれしかった」と達成感と充実感の中、笑みがこぼれていました。
 今後もこの行動を継続し、医療要求の把握と地域住民・患者さんに依拠しながら身近にかかれる、地域に必要な病院づくりをめざしていきたいと思います。

秋田・中通病院労組
執行委員長 草皆千枝子