福祉分野やパートの仲間
新たな組合結成続く

 日本医労連54回定期大会以降、11組合が新たに医療産別の仲間になりました。
 この間、公然化または新たに結成された組合は、8組合、新加盟2組合、国立病院の移譲にともなう組織移行1組合です。
 8つの公然化・新組合結成のうち、4組合が、福祉施設であり、2組合が臨時・パート労働者の組合、1組合が病院の移譲にともなう組合結成です。相次ぐ福祉施設での労働組合の結成には、2点の特徴があります。
 その第1は、施設長など施設管理者が福祉現場の実態をきちっと把握しておらず、福祉施設に求められる利用者の為の施策が十分出来ていないことに対して、職員の不満や改善要求が大きくなっていることです。
 第2は、政府が進める介護保険や福祉制度の改悪が、施設に先行き不安をあおる中で、経営陣が職員に一方的な犠牲などを強要。職員の怒りや不満がたかまっていることです。
 一方、医療機関では、パートや非正規労働者に対する雇い止めに対し、また、公的医療機関の閉鎖、移譲での医療と雇用を守るため、結成に立ち上がったものです。
 いま、「国民の医療・介護を守るたたかいと、労働者の生活と権利を守るたたかい」を一体のものとして進める日本医労連の基本路線は、多くの医療・福祉労働者の中に共感を広げるものとなっています。
 それは、医療分野であれ福祉分野であれ、経営陣が、政府の医療・社会保障改悪攻撃に「たたかう」のではなく、労働者への犠牲を進めると同時に、患者・利用者のための医療や介護さえも犠牲にしようとする傾向が強まっているからです。
 真の医療・介護の守り手は誰かが明確となっている中、小さな労働相談も見逃すことなく、かつ日本医労連への結集を大胆に呼びかけるなら、更に新しい仲間を医療産別に迎えることは十分に可能です。
(組織局)

○新結成・公然化
 (1)労働組合こぐち宛(新潟)、2004年8月11日
 (2)沖縄県医療福祉労組愛隣園分会(沖縄)2004年8月16日
 (3)名古屋福祉施設協会分会、2004年10月1日
 (4)労働組合ゆうばえ(新潟)2004年10月4日
 (5)福岡県医療福祉労組新栄会・契約パート支部(福岡)2004年10月7日
 (6)慈光園労働組合(奈良)2004年11月7日
 (7)神奈川県医労連創生会労働組合(神奈川)2004年12月15日
 (8)生駒総合病院労組(奈良)2005年1月12日

○新加盟
 (1)東京P病院労組(東京)2004年10月1日
 (2)同仁病院労組(高知)2004年11月3日

○移行組合
 (1)市立奈良病院労組(奈良)2004年12月1日