全厚労 第21回医療研
“地域住民と共に” 307人が参加

 全厚労第21回医療研究集会が11月5〜7日にかけて、白い砂浜と緑の松林の中にある国民宿舎「鵜の岬」(茨城県日立市)で開催され、全国から307名が参加しました。全厚労医療研の参加者が300名を超えたのは初めてで、内容も充実したものになりました。
 第1目の基調報告では、鈴木土身・医療研委員会事務局長が、パワーポイントを使い、「競争でなく共同」で「住民とともに協同組合をつくろう」と提起し、「医療研では学びあい、そして育みあっていこう」と呼びかけました。
 続いて、「高萩協同病院移転新築運動」のシンポジウムが行われました。厚生連と高萩市で確定していた高萩協同病院の移転新築を、市が一方的に撤回。これに対して、、労組が市民団体や移転新築を推進してきた議員等と共に運動。地域デモ、宣伝カー、チラシ配布、地域懇談会などを行い、県と厚生連が「高萩協同病院を新築する協定」を締結するまでの取り組みについてのシンポ。「市民の期待に応える病院づくりが、これからの私たちの運動」と強調する、高萩協同病院や茨厚労の仲間の決意は参加に感動を与えました。
 2日目は、(1)住民と共に医療をつくる、(2)地域保健活動、(3)いのちを大切にする看護、(4)地域文化活動、(5)いのちをはぐくむ食と環境、(6)地域ケア、の6分科会に別れて、テーマや問題提起に沿ったレポート報告と討議を行いました。
 参加者からは、「こんな集会を待っていた」「来年も是非参加したい」「住民の力の大きさにびっくりした」「地域の人がいて、私たちの病院、私たちの組合があると思った」「地域の人たちと運動することがいかに大切かを知った」「悩んでいるのは自分だけでない。明日から職場で、またがんばろうとの元気をもらった」「来年は医療研を知らない若い人たちにも参加をよびかけたい」などの声がたくさん出されました。
 夕食交流会は、「きび餅つき」と、「うたごえ交流」で団結を深めました。
 3日目の「全体集会」では現地茨厚労の仲間がスライドで、炭坑の街であった郷の生活と自分たちの病院を紹介するとともに、「常磐炭坑節」の踊りを披露。岩佐書記長が全体のまとめ報告。なお、全厚労は、『協同を明日の力に』ち題した全厚労医療研20周年誌を発行しました。(「全厚労ニュース」11月20日号より)