奈良県医労連生駒労組
地域医療守れ 廃院は許さない

 奈良県生駒市にある生駒総合病院(196床、11診療科)が、設置主体である奈良県国保連合会によって3月廃院を強行され、4月からの医療空白という深刻な事態が生まれようとしています。
 「国保連合会としての病院経営の使命は終わった」として、03年10月より連合会や県、生駒市による検討委員会が作られ、その後の病院運営についての協議がなされてきました。04年3月の委員会の答申では、「(1)生駒市民を中心に多くの患者に利用されている、(2)一般救急、小児救急医療に貢献している、(3)近畿大学奈良病院開設後も、患者(特に外来)が減少していない」として、「公的医療機関」での医療継続の必要性を確認していました。そして、「現在地での医療機能の継続、職員の再雇用」などの移譲選定基準が出され、いくつかの医療機関との協議が行われてきました。
 昨年秋、近畿大学が候補に挙がったものの、それは2年間の医療空白を生むと同時に、開設後も3診療科程度という答申には程遠いものでした。その後、協議中にもかかわらず、1月27日の連合会理事会で廃院のみが決定されたのです。
 このような中で、職員有志らによる運動には限界があると、1月12日に60名を超える医師・職員が参加して、生駒総合病院労働組合を結成、奈良県医労連に加盟しました。
 労組は、患者の会、職員有志と共同を広げるともに、2月6日には、労働組合として70名規模で、自治会長訪問、街頭署名行動、宣伝カーでの宣伝などの総行動を行いました。
 2月11日には、幅広く市民・団体と連携するために「生駒の医療を守る市民連絡会」を結成し、活動を広げています。14日には、市長に対し累計で2万4千筆を超える署名を提出。今後は「市民連絡会」を中心に行政への働きかけや署名・アピール行動などを展開していきます。
 重大な局面を迎えており、全国の医労連の仲間に、「会」への激励や、運動資金のカンパを訴えます。
(奈良県医労連)

【激励先】
市民連絡会 FAX 0743‐73‐3610
【カンパ受入先】
近畿労働金庫 奈良支店
普通 1060156
口座名 奈良県医労連