松代大本営・無言館など見学
第15回平和と癒しのツアー in 長野
戦争の傷跡から9条の大切さを

 7月1〜3日、第15回平和ツアーを行い、37名が参加。毎年沖縄で行ってきましたが、今後は国内外に学びの範囲を広げます。記念すべき第1回目を、沖縄戦と縁の深い松代大本営のある長野県で行いました。

7月1日・別所温泉泊
 上田駅集合、無言館、夕食交流会での長野県医労連女性部の皆さんによる朗読劇「松代の女たち」
7月2日・穂高温泉泊
 松代大本営、信州大学の戦時中の建築物見学、小学校の先生による平和の授業
7月3日
 ちひろ美術館、わさび大農園、解散
 
忘れてはならない

 参加の動機は「松代大本営跡」の見学にありました。
 「無言館」では志半ばで無念の死を遂げた、若き画家達の絵を見学しました。明るい家族や平和な里山を描いたどれも素晴らしい絵でしたが、どこか寂しげな感じがしました。
 松代大本営は60年前、太平洋戦争で敗色濃厚となり、本土決戦に備え天皇制の維持のために、7000人以上の朝鮮人が、名前も自分達の言葉も奪われ、強制連行されて地下壕づくりをさせられました。壁に彫られた朝鮮語やふるさとの絵が痛々しく、人権を踏みにじられ、異郷で命を落とした人々のことを忘れてはいけないと痛感しました。「国体護持(天皇制国家)」のための松代大本営を造る間、沖縄戦が長引かされ、広島・長崎の原爆投下があり、多くの朝鮮人の犠牲があったこと、余りにも酷い現実に怒りを覚えました。
 戦後60年、多くの犠牲のもとに作られた「平和憲法」を守るために、若い世代が頑張らねば!

福島医療生協労組 斉藤和博・日本医労連青年委員