安全・安心の医療・看護めざし
増員闘争へ立ち上がろう
日本医労連第55回大会 満場一致で方針決定
組織拡大に全力あげ産別統一闘争さらに強化


 「憲法改悪を許さず、大幅増員で、安全・安心のゆきどいた医療・介護・社会保障を実現しよう!」をスローガンに、日本医労連は7月21〜23日にかけて第55回定期大会を静岡県熱海市の後楽園ホテルで開催、190人の代議員をはじめ全国から約300人が参加、(1)運動方針(1号議案、含む秋闘方針)、(2)予算案(2号議案)、(3)規約・規定改正(3号議案)を満場一致決定、また、「スト権」を満票で確立、「新会館建設」(4号議案)も決定しました。
 大会は、大村淑美副委員長の開会挨拶に続いて、主催者を代表して田中千恵子委員長が挨拶、看護師をはじめとした医療労働者の増員闘争や、06年医療制度「改革」反対闘争の強化を訴えました。
 来賓挨拶では、全労連・西川征矢副議長が「アメリカではブッシュ政権の政策に反対する労組の結集(再編成)が行われようとしており、日本でも労働者・国民の生活を守るため、大増税や社会保障の改悪に反対する労組の戦線が広がりつつある」と強調。長瀬文雄氏(医団連代表・全日本民医連事務局長)は「06年医療制度改革に対する共同の運動と、医療・看護を良くする運動を共に進めたい」、全国福祉保育労働組合・桑本文幸書記長は「福祉労働者の要求実現と組織拡大に向けて、福祉分野の労組・労働者の共同行動を強めたい」と挨拶。
 日本共産党副委員長・石井郁子衆議院議員は「改憲の策動を国民の力を結集して打ち破ろう」と呼びかけるとともに、「患者・国民の医療と、労働者の生活と権利を守ることを統一する方針を持つ日本医労連に期待する」と挨拶。
 西川活夫書記長が「運動方針」案を提案。(1)大幅増員、医療・社会保障をまもる、(2)医療・福祉労働者の生活と働く権利をまもる、(3)国公立・公的医療機関の医療・雇用・組織をまもる、(4)憲法改悪を阻止し、平和と民主主義を擁護、政治革新を勝ち取るという、4つの課題を強調。また、「何がなんでも増員をかちとろう」と強調。「未組織・未加盟の仲間を医労連に迎える積極的な取り組み」「下請・派遣労働導入などの合理化攻撃に対しては、職場の団結を基礎に断固としてたたかい」「17万人組合員の回復と18万人の目標達成」、「患者・国民の医療を守る運動と、医療労働者の労働条件を守るたたかいを統一させ、前進しよう」と呼びかけました。
 大会は新年度役員を全員信任で選出。西尾美沙子代議員(愛知)が「大会宣言」を提案、大きな拍手で採択。佐竹良夫副委員長が閉会挨拶で産別強化へ団結をよびかけ、田中委員長の「団結ガンバロー」で前進を誓い合った。