書記長 西川活夫
総括答弁(要旨)
 凄まじい職場実態が語られ、地方での取り組みが豊かに報告された。以前のような報道が全国展開される状況にはまだないが、調査等も確実に集約し、職場の切実な実態を社会にアピールし、年間の最大方針の大幅増員に全力で奮闘する。
  国会議員要請行動では衆参全議員の分担も明示、手引き等準備し、国会決議など具体的獲得目標を示したい。秋にどれだけ運動を展開するかが、来年の医療改悪に反対し、診療報酬・介護報酬抜本改善に結合する闘いになる。秋の闘いなくして来春闘はない。
 賃金問題、公務の賃金が抜本改悪され、医療への影響が大。予定される公務員賃金大改悪の問題点と本質を全組合員が学習し、断固反撃する。長野の発言からも、医療職場での職能給・成果主義賃金はすでに破綻しており、特別に対策を強化する。その闘いを通じ来春闘大幅賃上げに引き続き全力挙げる。組合幹部の姿勢と構えが大事。
 賃金闘争の経過・到達では実力闘争行使のみでベア取れるわけではない。全体的に医療機関の経営収支は、人減らし・合理化・数年来の賃下げで好転している。闘争力を強化し、要求を掲げ、賃上げ闘争を大いに前進させる。定昇実施、ベア獲得は、現行の賃金体系・制度を守り、成果主義賃金導入に歯止めかける闘いでもある。闘いの結合が必要。
 アスベスト対策は、全労連規模含め、国民の命安全守る取り組みの一環として強化。36協定の特別条項問題では、3月の厚労省交渉で実例あげ指導強化を追求した。
 独法化後の国立・地方・大学の各加盟組織における、新たな労使関係や労働条件変更を調査し交流会も行う。独法化に於ける新たな労使関係の確立問題にも取組む。
 五つのキーワードという提起に対し、患者住民と共同の取り組み、自治体再編に伴う運動が報告された。厚生年金病院や診療所、健管センターを守りきる上で、住民に支えられる住民の会作りが不可欠。日本医労連加盟の年金病院、健保労組の加盟支部含めて病院を存続・拡充する立場で、住民組織作りに着手し、順次結成中。統廃合対象に留まらず、住民に支えられた医療機関としての発展の意味で、住民組織作りに全力をあげ、積み上げる中で全国的ネットワークづくりにも挑戦。
 憲法・平和民主主義問題は極めて緊迫。自民党改憲案・連合も憲法改悪に踏み込む状況。署名・学習会開催など、全ての職場・組織で9条の会の結成を。憲法改悪阻止の行動を強化する。
 確定年金問題は中執として研究課題。3ヵ年計画で新規結成加盟・公然化・移行した組合の交流会も早期開催したい。
 組織内での臨時・パート拡大や、介護分野での様々な取り組みが報告された。介護福祉現場の仲間へ、組織された労働組合として共に奮闘する呼びかけを強める。また臨時パートの仲間は正規雇用と同じ業務をこなしており、処遇・賃金労働条件の改善を勝ちとり組織化を進めたい。
 争議の訴え、大分の豊前の仲間はじめ全ての争議を早期に勝利解決するため全力あげたい。
 盛岡精神病院従組の問題では、医療の中身は継続性があり、全員の雇用継承は当然。大量解雇・給食現場の全面委託は全国的に与える影響の大きさからも、産別の総力を挙げて勝利に結び付ける。
 産別統一闘争の意義の強調では。全都道府県に組織を持つ唯一の産別組織。産別の統一と団結を重視し、大幅増員闘争、社会を揺り動かすものにしたい。必ず夜は明ける。全力で奮闘する。