愛知 不当解雇から3年
和解で職場復帰実現

 3月23日、愛知県医労連は、小松病院・後藤ひかるさんの「職場復帰報告集会」を開催し、医労連の仲間や愛労連議長、争議団始め、支援者が集まりました。
 後藤ひかるさんは01年2月8日、突然病院長から「解雇」されました。病院から賃金・労働条件の引き下げや就業規則の一方的変更の嫌がらせを受け、愛知県医労連個人加盟分会に加盟し、要求提出による交渉継続中の出来事でした。
 「労働組合嫌悪による不当解雇」として、ただちに名古屋地方裁判所に地位保全の仮処分申請を行い、7月には「解雇無効」の決定が出されましたが、病院は決定に従わず、地裁への本訴、12月には地方労働委員会への不当労働行為の救済申し立てが、並行して行なわれました。
 02年9月には、地方裁判所の「解雇無効」の判決を勝ち取ったものの、病院側は名古屋高裁に控訴、その後、03年11月高裁の結審後の職権和解で、04年2月1日「原職・職場復帰」を実現させました。
 復帰条件は、(1)賃金額は解雇前の額、(2)定期昇給は事務職平均の75%とし05年度から行う。(3)解雇中の賃金・賞与は5%の遅延損害金を付けて解決金として支払う。上記3点が確認事項です。
 後藤ひかるさんの職場復帰は、本人の意思とそれを支えた県医労連や愛労連、名南労連、争議団等支援の力で実現させました。後藤さんは挨拶の中で、「心強かったのは、組合の方々の応援です。全国の大勢の方たちから、署名や物資販売の協力をいただきました。地域労連の、病院へのデモ行進、駅頭の朝ビラ、地域配布ビラを何度も行いました。一人だけでは、あきらめて泣き寝入りしていたことでしょう」と振り返ります。さらに、「職場復帰後も、正常な労使関係確立の課題は残されています。仲間を増やしてがんばります」と決意を表明する後藤さんと愛知県医労連でした。