岩手医科大学病院職組地労委へ
合意もなしに 看護師減らさないで


患者減、経営効率化を理由に
 岩手医科大学は、4月1日から、中病棟の5つの病棟で6名の看護師の削減を強行しました。
 職場の看護師も反対し、教職員組合との協議中、組合の合意もないまま、突然、3月24日に看護師を減らした勤務配置を発表しました。
 職組との協議を始めて1ヶ月足らずで、合意もないまま、看護師削減を強行するという一方的な当局のやり方が大きな問題になっています。

超過密労働で医療事故の懸念も
 職組では、「看護業務の高度化・複雑化、病棟の混合化、看護師の欠員もなかなか補充されないもとで、休憩や休暇も思うように取れず、労働密度が高まり、医療事故も懸念される」と当局の提案に反対していました。
 また、今回の協議では、当局は、安全性の確保や労働条件の細部にわたっての提案はまったく行わず、「一増一減、クラーク(病棟事務)を増やして看護師を減らす」「患者が減っているから看護師も減らす」と経営の「効率化」を優先しています。
 まったく業務の違う看護師とクラークを同列視し、経営効率の側面から、職種の置き換えを行うこと事態無謀としかいいようがありません。

地労委へ斡旋申請
 職組では、「看護師の削減をせず、削減前の病棟人員配置に戻すこと」を求め、3月25日、地労委へ斡旋申請を行いました。
 現在、斡旋「労使で十分な協議を行なうこと」を受け、再度、職場で討議を重ねながら、労使交渉中です。
 今後、全国の病院への影響も甚大です。支援をお願いします。