組合活動抑制跳ね返す
88人整然と団交

熊本医療福祉労組 西合志病院分会

 7月8日結成した熊本医療福祉労組西合志病院分会は、組合員114人でスタートを切りましたが、熊本県医労連や日本医労連九州地方協(九州地方協)の支援もあって、第1回団体交渉日には、組合員も124人に増えました。
 九州地方協も参加した第1回団交では、(1)会議室の利用を認める、(2)組合掲示板を設置するまで、職員の更衣室や休憩室を利用してもよい、(3)良好な労使関係を維持していく、ことなどを確認しました。

態度を豹変
 ところが、管理者側は、第2回団交(8月12日)で態度を豹変させました。
 団交に出席した管理側は、(理事長、弁護士など10人)は、「一切の便宜供与を拒否する」「組合活動は施設外でやればいい」と、事実上の組合活動の抑制を策してきました。また、弁護士は「便宜供与は管理者側の裁量権であり、組合の会議室利用を拒否したとしても不当労働行為に当たらない」と言い、さらに、組合幹部の発言に組合員が拍手すると、「拍手はやめてください。これは団交ですから、後ろにすわっている方が拍手する場ではありません」と発言、組合員の拍手を禁止しました。
 この団交の結果が日本医労連に報告されるとともに、福岡県医労連には団交のテープと団交支援を訴える手紙が届きました。

産別の支援で
 日本医労連から九州地方協への団交参加要請を受けて、9月21日、日本医労連末永副委員長や熊本県医労連石原書記長も参加した第3回団交が開かれました。管理者側は「前回と同じように2時間以内」との時間制限をしてきましたが、団交は結果的に3時間に及び、会議室利用などの「第1回団交の確認事項を守る」ことを管理者側に約束させることができました。
 この日、団交に出席した組合員は88人、誰一人席を立つ者もなく、整然と団交に望み、前回の団交で禁止された拍手も気兼ねなく精一杯おくりました。
 団交に参加した組合員は、生き生きした顔で、「スカッとした」「徹底的にやったぞ」という喜びの声。
 11月2日には、九州地方協とともに西合志病院分会支援の「激励・団結集会」を開きます。
(福岡県医労連ニュース『医療のなかま』より。)