全医労 岩手支部で2交代撤回
17支部で団交開催へ

いまも粘り強い反対運動が
 1995年「研究」と称して、国立病院に2交代制が導入されて以来、首都を揺るがした東京病院の反対運動に代表される全国的な取り組みがありました。しかし、「導入ありき」の強権のもと、01年には71施設124病棟まで導入が強行されました。「合理化」とセットであることは明らかであり、「粘り」を信条とする支部で反対運動が現在まで継続され、東北・関信・東海・北陸・九州などで毎年座り込みや撤回申し入れが行われています。

岩手支部で2交代撤回
 岩手支部もその一つです。今年4月から始めた反対署名には、ほぼ看護職の全員が名を連ね、施設を動かし、9月の2交代制撤回となりました。独法移行を機に撤回が実現したのは、「安全と安心の医療・看護の提供を」の組合の方針が職員の思いと一致したこと、確信を持って執行部が提起したこと、粘り強く意思統一をはかったことなどが、この成果に結びつきました。
 いっぽう、一部で過酷な看護職場を狙い撃ちするように、2交代制導入の執拗な動きがあります。いま一度、「なぜ、2交代に反対するのか」を、そしてたたかいを、若い看護師たちに継承しなければなりません。

壁破り17支部で団交
 独法に移行した今年4月1日、機構本部は時代錯誤の「団交拒否」の通達を出しました。
 しかし、各支部では、いっせいに交渉申し入れを行い、厚い壁を破り、10月末現在17の支部で交渉を実現させています。
 夜勤回数や2交代制の問題、ほとんど取得できない年休、不払いが横行の超過勤務の問題など、堰を切ったように要求が出されました。
 施設長の権限も狭く縛りも強い中ですが、着実に新しい時代にふさわしい労働組合の存在意義をかけて支部団交は進みつつあります。
(全医労副委員長・淀房子)